門外漢が挑む、後発新規事業の飛躍の鍵は「問いの投げかけ」
市川:それでもどんどん効率化を進めていきますと、僕らのお客さんである日本企業の社員の仕事がなくなっていくわけです。そのことに気づいたとき、僕たちは長期的に見て正しいことをやっているんだろうか?と疑問がわきました。そこで初めて、自分の仕事と社会や経済との関係を意識するようになったんです。それを僕がどう整理したかと言うと、さきほど先生がおっしゃったように、効率化によって浮いた工数を真新しい価値を作る方向に振り向けていくんだ、と考えました。それが社会に対する僕らの仕事の価値であり、僕らがやるのは、新しいことをする余力が生まれた人々をナビゲーションしていくことだと意味づけたんです。