CVCでは難しい「持続的イノベーション」への対応
それでは、持続的イノベーション、破壊的イノベーションに対応するために、どのような投資戦略・投資手法をとっていくのが適切なのでしょうか。まずは、投資の主体(投資をする組織体)から考えていきたいと思います。
「持続的イノベーション≒既存事業の成長」なので、その投資主体は、既存事業を熟知し、その事業リソース(人・金・モノ)をイノベーションに分配する権限を持つことが理想です。実務的には、その権限を社外組織であるCVCに持たせることが難しいことを考えると、持続的イノベーション分野は、事業会社本体が投資主体になる方が適していると言えます。