執筆者情報
戸祭 陽介
(トマツリ ヨウスケ)
株式会社Groove Ventures 代表取締役
元YJキャピタル副社長/CFO。事業会社およびファンドのベンチャー投資業務に精通。
大和企業投資株式会社にて営業、審査、ファンド運営など一連のVC業務に従事後、株式会社あおぞら銀行にてベンチャーキャピタル事業立ち上げを支援。その後、ヤフーにて5年間M&A業務を経験後、CVCであるYJキャピタルを企画・設立。VC歴は20年以上、14社のIPO、3倍以上の投資回収実績を持つ。
主なIPO実績はファンコミュニケーションズ、アニコムホールディングス、ジーニー、フリークアウト、Gamewithなど。
執筆記事一覧
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CVCの基礎と成功戦略
CVCの投資領域は「破壊的イノベーション」──事業会社に必要な目的別の投資戦略とは?(第3回)
前回は、CVCの本質は事業の目利き力と事業成長ノウハウにあることと、その本質を踏まえたコンセプト作りについて考えてみました。今回は、コンセプトを踏まえ、CVCで具体的にどのような投資戦略を考え、どのような投資手法をとっていくのかを掘り下げていきたいと思います。
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CVCの基礎と成功戦略
CVC検討時に持つべき「事業会社視点」と「キャピタリスト視点」──事業会社に必要なコンセプトとは?(第2回)
前回は、CVCについて考える土台として、投資や株式についての基礎的な考え方を共有させていただきました。なんとなくは知っているようで、本質的なところまで考えたことが無かった方も多かったのではないでしょうか。それぞれ、掘り下げると1冊の本になるぐらい、奥深いトピックです。さて、今回は「CVCとはなにか」ということについて、考察してみたいと思います。もし読者の方がCVCの立ち上げを考えているとすれば、最初に定義すべき、重要なテーマであり、すべてはここから始まると考えています。
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CVCの基礎と成功戦略
経営企画部門が「CVC」を始める前に知っておきたい、“意外に知らない”基礎知識(第1回)
本コラムでは、筆者のCVCにおける実務経験を数回に分けて共有することで、“CVCをブームで終わらせないための武器”を、経営企画・経営戦略部門の責任者に提供することを目的としています。第1回の本稿では、まずCVC業務を理解する土台作りとして、知っているようで知らない基礎的な知識について、簡単に説明していこうと思います。
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戸祭さんと語るCVCの本質
CVCをブームで終わらせない「6つの成功要件」──日本企業のイノベーションの転換点へ(株式会社Groove Ventures戸祭陽介氏、株式会社ゼロワンブースター鈴木規文氏【後編】)
本連載では、CVC関連事案を手掛ける株式会社Groove Ventures戸祭陽介氏と株式会社ゼロワンブースター鈴木規文氏がナビゲーターとなり、多くの識者・実践者との対話を通じて、CVCを成功に導く方法を考え、ノウハウやマインドセット、失敗体験の共有などを目的としている。前編に続き、ナビゲーター同士の対談から基本的なCVCの価値や活用について理解を深めていく。
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戸祭さんと語るCVCの本質
第三世代CVCの傾向と課題──「キャピタルゲイン」と「シナジー」の“両睨み”を実現するには?(株式会社Groove Ventures戸祭陽介氏、株式会社ゼロワンブースター鈴木規文氏【前編】)
近年、大手企業によるCVC(Corporate Venture Capital:コーポレートベンチャーキャピタル)ファンドの設立が続いている。CVCとは、本来投資を本業としない事業会社が自社との連携でシナジーを生む可能性のあるスタートアップに対して投資する事業体のことだ。CVCはオープンイノベーションの火付け役となる可能性も高い。どのようなメリットや可能性があるのか、また課題や注意点としてはどのようなものがあるのか。 本連載では、CVC関連事案を手掛ける株式会社Groove Ventures戸祭陽介氏と株式会社ゼロワンブースター鈴木規文氏がナビゲーターとなり、多くの識者・実践者との対話を通じて、CVCを成功に導く方法を考え、ノウハウやマインドセット、失敗体験の共有することを目的としている。第一回は、前後編にてナビゲーター同士の対談から基本的なCVCの価値や活用について理解を深めていく。本稿は前編。