テクノロジーと人間の距離感を再定義するデジタルアダプション
DAはテクノロジーと人間であるユーザーの距離感を再定義します。私は、ERPやCRMなどのソリューションをパッケージアプリケーションとして提供する会社に長年勤務してきました。そうしたアプリケーションは業務や管理の最適化を目標に設計・開発がされるため、機能の拡張に重きが置かれた開発がされます。一方で、利用者の使いやすさやユーザビリティの改善はどうしても後手になりがちです。
その結果、パッケージアプリケーションに実装された機能をベストプラクティスやプロセスモデルとし、それに企業の運営や業務をあわせることを推奨してきました。また、あわせずに独自のカスタマイズを加えることをコスト増の要因として挙げ、極力パッケージアプリケーションを標準のまま利用することも推奨されてきました。ベンダー間の機能拡張競争の結果、年々複雑化してゆくアプリケーションソフトウェアを、ユーザーはベストプラクティスという名の下に利用を強いられる構図が出来上がっていくのです。