組織の溝を解消するためのリーダーの役割とは
マクロの視点から部門間の対話や連携を図るにはどのようにすればいいのか。その問いに対し、宇田川氏は「航空母艦など小さなミスが大事故につながりかねない組織が、どうやって事故を防いでいるのかについて研究したワイクとサトクリフの「高信頼性組織」の研究によると、小さな断片的な違和感を捉えたら、それをつなぎ合わせて何が起きているのかをいち早く発見し、対応することが重要だと考えられている」と語る。たとえば、前述のセールス部門に対して「根性・気合い不足」などを紐づけず、ちょっと踏み出してみると「やりよう」が見えてくる。タックマンモデルでは、統一期から機能期に移行する際、必ずパフォーマンスが下がる時期が出てくる。その時にいかにして部門間で「橋を架けるか」が、その後の成長、飛躍に大きく影響するだろう。