言葉として形骸化した「ビジョン」ではなく、紡がれた文脈を読む
部門間同士で橋を架ける理由は、その上位にある会社という組織の「ビジョン」の実現のためだ。このビジョンをどのようにして全体へと共有させていけばいいのだろうか。
斉藤氏は「なぜやるのかが『ビジョン』であり、何をやるかが『ミッション』、そしてどうやるかが行動指針である『バリュー』という関係性を考えれば、チームの目的はあくまでビジョンの一部であり、ミッションを実現するためのものと捉えられる」と語る。つまり、ビジョンを実現するためにチームとして必要なバリューが変わることがある。逆に、ビジョンを実現するためにバリューを変える必要が生じることもある。そのロジックによって経営層を説得できるわけだ。