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リモート時代のプロジェクトの進め方

リモートでのプロジェクト進行を円滑にする「プ譜」──未知・未然・未形のプロトタイプ開発事例

第2回

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 前回は、プロジェクトの“現在”“未来”“過程”を1枚で可視化する「プ譜」について紹介しました。今回は、実際に「プ譜」を活用したリモートでのプロジェクト進行例を紹介いたします。  キックオフと挙動確認の2回を除きリモートで進行したIoTカメラ開発を、『紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本』でもご紹介している図を用いて解説していきます。

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リモートで生じるプロトタイプ開発の課題

 モノづくりからWebサービスまで形や規模に関わらず、製品開発する前にはPoC(Proof of Concept 概念実証、コンセプト実証)や原理試作、プロトタイプ開発を行います(本記事ではこうした検証・試作を「プロトタイプ開発」とまとめます)。一昔前までは、こうした検証・試作にもそれなりのコストがかかっていましたが、近年オープンソースやクラウドサービス、3Dプリンターなどを活用することでコストが低下し、確実にハードルが下がってきました。

 プロトタイプ開発では、開発のプロセスで遭遇する事象や獲得した情報に応じて、様々な調整や修正、変更を行っていきます。このときに重要なのは、「現場」で「現物」を見て「現実」を確認することですが、昨今コロナウイルス感染拡大の影響を受け、三現主義を行うことが難しくなってしまいました。これは特に身体的な体験を伴う製品にとっては痛手となります。

 プロトタイプ開発というのは、未知・未然・未形が揃った行為です。自社で製作した経験がなければ、どのような素材や部品を使って設計すればいいのかがハッキリとはわかりません(未知)。まだ頭の中にしかなく(未形)、スタートしていない(未然)ゆえに難しいという性質があります。この難しさを克服するために三現主義があり、そこではちょっとした不具合や違和感をすぐに相談したり、対応方法の決定を早く行ったりといったコミュニケーションも必要とされます。

 メンバーが互いにリモートとなると、同じ時間に、同じ場所・同じ物を共有していないことによるコミュニケーションのスレ違いが生じてしまいます。これがプロジェクトの難しさに拍車をかけるのです。

 また、この状況が長く続けば、初めてチームを組む相手と一度もリアルに対面することなく、人となりがよくわかっていないまま開発を進めるといったこともあるでしょう。では、こうしたリモートでのプロトタイプ開発、そしてプロダクト開発はどのように進めていけばいいのでしょうか。

 次のページからは、私が行ったIoTカメラ開発プロジェクト(名称「なんで?カメラ」)を例に、リモートのプロダクト開発の進め方を解説していきます。

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この記事の著者

前田 考歩(マエダ タカホ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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