新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大は、世界中の小売業界に大きな影響を与えている。Strategy&の調査では、ロックダウン(日本では緊急事態宣言)により非日用品の売り上げが減少する一方、食料品は売り上げを伸ばし、購入チャネルも実店舗からオンラインへとシフトしている。
また、物流ハブや工場の閉鎖による物流障壁が急増し、サプライチェーンにも深刻な影響を及ぼしている。こうした状況に対応するために小売業および関連企業は、危機対策本部が短期的な対応を迅速に実施すると同時に、経営陣は潜在的な機会を獲得するために先を見透えた中・長期的な対策の検討が求められている。
調査レポートでStrategy&は、行動に移すべき方策について、「サプライチェーンとカテゴリー管理のバランスの見直し」、「オンラインでのプレゼンス向上」、「組織の再編」などを重要実施事項として提言してる。
本調査レポートの主な考察
- 小売業界におけるCOVID-19感染拡大によるサプライチェーンへの影響
- 商品カテゴリーと販売チャネルに応じた事業への影響
- オンラインシフトによる日本のEC市場への影響の推計
- 経営陣が検討すべき、危機を機会へと転換すべき4つの領域