異なる方向から共通の目的を目指す「両利きの経営」は、単なる“出島組織”ではない
梅本 龍夫氏(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授/立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科客員教授/iGRAM代表取締役 物語ナビゲーター)
梅本:「探索」にはデザイン思考などで行う、プロトタイプをパッと作って、完璧でなくてもいいからテストしてみてまた直して、というスピード感が合っているんでしょうね。だけど「成功の罠」にハマっていると、昔のやり方から抜け出せないからうまくいかない。それをDNAとか社風のせいにする人もいますけど、そうではなく、新しい事業にあった組織は作れるし、既存の事業をやる組織とは別で併存させようというのが「両利きの経営」なんですよね。