速く・安く・高品質にアプリケーションを開発できる「ローコード開発」とは
2001年の設立以来、ローコード開発分野で1,500社を超える顧客実績を誇るOutSystems。モバイルアプリやWebアプリをはじめ、その裏側にある業務アプリケーションや基幹システムに至るまで、企業活動のアプリケーション開発の土台となるローコード開発を提供してきた。製造なら部品管理システム、旅行業ならBtoCサービス、物流・交通ならドライバーの管理や受発注システムというように、業界を問わず様々な領域で活用されているという。
富山氏は「ローコード開発がバズワード化しているが、OutSystemsは単なる開発環境ではない。設計から開発、テスト、リリース、分析・管理、そして改善に繋げる“DevOps機能”を包括・包含するオールインワンプラットフォームだ。アプリケーションを作って終わりではなく、完成後の性能情報なども取得し、素早く改善サイクルを回してよりよいサービスを提供することを目的としている」と語る。
OutSystemsのローコード開発のメリットは、リリースの速度をあげて迅速にビジネスに貢献する「速さ」、開発期間を短縮することによる「コストの削減」、そして優れたチェック機能で実現するアプリの「高い品質」にある。
富山氏は、このローコード開発をDXに活用した事例として、1つめに総合物流業の取り組みを紹介した。陸運事業を中心に派遣事業や食品管理事業にまで拡大したため、システムインフラがバラバラとなっていたが、連携して付加価値の高いサービスとして提供したいという構想があった。そこでローコード開発でAPI連携することで各種サービスを融合し、新たなサービスの開発が実現した。なお開発工数は通常の3~4割を削減できたという。
また2つめに紹介した鉄道業では、コロナ以前から他業種・他業態への展開を模索し、生活サービス業にシフトチェンジすることを目指していたが、OutSystemsのローコード開発を活用してサービス連携を実現。DXの内製化が進み、開発やリリースのスピードが向上したという。
富山氏は「ローコード開発のメリットは開発だけでなく、活用・改善サイクルを素早く回して、アプリケーションを進化させていくところにある」と繰り返して強調した。