画面上でのドラッグ&ドロップのみでWeb・モバイルアプリを開発
こうした様々な機能を持つアプリケーションが、ローコード開発によってどのように作られたのか。阿島氏は、OutSystemsのアプリケーション開発環境「Service Studio」の画面を立ち上げた。「Service Studio」では、表示したいものを画面上に配置し、条件などをクリックのみで設定する。
さらにビジネスロジックについても、フローチャート図を作るような、処理の順番や条件分岐などを配置していく。内部の処理も一つひとつ設定することができ、たとえば、ある処理に「データベースを検索して、変数に値を設定してさらに別の処理を呼び出す」という中身を設定できる。普通のプログラミング言語と同じように処理から処理を呼び出す形で実装していくわけだ。
データベースの定義は、通常のリレーショナル・データベースとまったく同じように実装できる。テーブルとカラム、テーブル間のリレーションという形でデータモデルを定義することができるのだ。
阿島氏は「すべてビジュアルで表示されるため、プログラミング言語で実装するよりも、開発者間の書き方の違いや人為的なミスを最小限に留めることが大きなメリット」と語る。
そして、Webアプリケーションもモバイルアプリケーションもまったく同じように、画面上にドラッグアンドドロップで搭載したいコンポーネントを並べて、画面上で設定できることを見せた。
高度なコーディングの知識や経験を必要とせず、最小限のコーディングのみでスピーディーにアプリケーションを開発できる「ローコード開発」。ビジュアルな画面でドラッグアンドドロップのみで開発することができ、従来の開発手法に比べ、大幅に時間とコストを削減することが可能になる。しかも、変更も容易にできる。OutSystemsでは短期トレーニングでの学習もできるので、まずは体験してみてはいかがだろうか。