ITスタートアップを中心に人材の流動性が高まる昨今、市場環境の変化および成熟とともに事業成長を牽引する人材の獲得が企業にとって共通の課題となりつつある。今回、「事業を牽引する人材」の採用について最新トレンドと有効策を明らかにすることで企業の採用活動を支援するべく、『「事業を牽引する人材」の採用課題と解決策に関する調査レポート』と題したホワイトペーパーを、企業の経営者・採用担当者向けに公開した。
調査結果ポイントのサマリ
- 「事業を牽引する人材」とは「事業の数値成果の達成にコミットできる人材」(84%)、「会社のミッション・ビジョン・バリューを体現する人材」(79%)
- ITスタートアップの約56%が「事業を牽引する人材」の採用に成功している
- 「事業を牽引する人材」採用成功のポイントは、現場社員を巻き込んだ採用活動(約84%)
- 「事業を牽引する人材」の採用に成功している企業の約78%が採用管理システム(ATS)を導入しており、そのメリット第1位は「採用業務の効率化」
- 「事業を牽引する人材」採用における課題は「有効応募数の不足」(約80%)
調査レポートの抜粋
1:「事業を牽引する人材」とは「事業の数値成果の達成にコミットできる人材」
メンバーが事業に与える影響が大きいITスタートアップにおいて、成果にコミットできる人材がより求められていることがわかる。加えて、多くの企業が採用においてもビジョン・ミッション・バリューといったカルチャー面を重視していることがうかがえる。
2. ITスタートアップの約56%が「事業を牽引する人材」の採用に成功している
ITスタートアップのおよそ半分ほどが「事業を牽引する人材」の採用に成功していると回答。
3:「事業を牽引する人材」採用成功のポイントは、現場社員を巻き込んだ採用活動(約84%)
約84%が「現場社員を巻き込んだ採用」を進めていると回答。「事業を牽引する人材」を獲得するうえで、リファラル採用を含めた「現場の巻き込み」が最も優先すべき重要な点であると言える。
4:「事業を牽引する人材」の採用に成功している企業の約78%が採用管理システム(ATS)を導入しており、そのメリット第1位は「採用業務の効率化」
「事業を牽引する人材」の採用に成功している企業(45名)の約78%(35名)がATSを導入していると回答。その約70%がメリットとして「採用業務の効率化」を挙げていることから、業務効率化におけるATSの有用性の高さがうかがえる。
5:「事業を牽引する人材」採用における課題は「有効応募数の不足」(約80%)
回答傾向から考えられる対策は「現場を巻き込み、リファラル採用を強化する」「採用チャネルを拡大・変更する」「業務を効率化し、戦略策定や施策改善に時間を使う」などが有効であると考えられる。
調査レポート概要
- 名称:「事業を牽引する人材」の採用課題と解決策に関する調査レポート
- 調査主体:株式会社HERP
- 調査方法:Webアンケート
- 調査期間:2021年1月29日〜2月8日
- 調査対象:当社取引先および任意回答企業であるITスタートアップの人事担当者※IT・インターネット・通信系の業界かつ、従業員数が300名以下の企業
- 有効回答数:81名