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ライオン藤村氏が語る「習慣づくり」というパーパスの効果──両利きのボトムアップ型企業変革の鍵とは?

Biz/Zine Day Summer レポート vol.07

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 ハミガキや洗剤などで圧倒的なブランド力を持つライオンが、従来の製品カテゴリの枠を超える新しい事業の開発を加速している。創業130年近い大企業である同社において、未知の領域に進んでいくためにどんな取り組みがなされているのか。2018年よりイノベーションを生み出す組織づくりに注力し、現在はビジネス開発センター ビジネスインキュベーション部長を務める藤村昌平氏が、これまでの取り組みと会社の変化を語った。

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企業活動の指針となるパーパスの再定義

 ライオンは2021年2月、中長期経営戦略フレーム「Vision2030」を策定した。経営ビジョンに「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」を掲げ、その起点となるパーパス(企業の存在意義)として「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)」が定義されている。

中長期経営戦略フレーム「Vision2030」図版出典:ライオン株式会社「Vision2030について」(ライオンコーポレートページ)
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 藤村氏は、「既存事業のメンバーも新規事業のメンバーも、全てこのパーパスに向かって色々な活動をしている」と語る。また、多くの企業と同様にライオンも、従来の市場環境の中で既存事業を大きくしていく取り組みと、新規事業を通じて新たな価値を生み出していく取り組みとの二本柱で持続的成長を実現していこうとしているという。

 2004年にライオンに入社した藤村氏はR&D部門で研究開発に従事した後、2016年より新規事業の創出に携わる。新規事業を創る側も経験したが、ここ数年は新規事業を生み出す組織や制度といった仕組みづくりを通じ、人を育てていくということに重きを置いて活動しているという。その中で、2019年に新価値創造プログラム「NOIL」という新規事業コンペを立ち上げ、2020年1月からはビジネスインキュベーションという新しい部門の部長として、「NOIL」等から上がってきた新規事業の種を預かり育成していくという仕事に注力している。

 本講演のテーマであるコーポレート・トランスフォーメーションは、DX、働き方改革、HR改革など、様々な取り組みの共通の目的であり、新規事業の創出もそれに寄与するものであるというのが藤村氏の認識だ。まずは同社での新規事業の実例を紹介しながら、新規事業を創出することが会社の変革にどのようにつながっているのかを示した。

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