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グローバル企業のビジネスをデジタルで加速させる──WOVN早坂氏が語る、ローカライズ対応の重要性

Biz/Zine Day Summer レポート vol.09

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多言語化対応が必要な3つの理由

 Wovn Technologiesは、Webサイト・アプリを最大43言語・76のロケール(言語と地域の組み合わせ)に多言語化する翻訳管理プラットフォーム「WOVN.io」「WOVN.app」を提供しており、導入しているサイトは現在18,000以上に上る。

「グローバル化というと英語対応のイメージが強いですが、インターネット市場で英語ユーザーは全体の25%で、非英語の7言語が半数近くの46%を占めています。ちなみに日本語ユーザーはわずか3%です」

と早坂氏は現在の状況を説明する。

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 そのような中、多言語化が必要になってきている理由は大きく3つ。1つ目は日本国内の市場の縮小。生産年齢人口は減り続け、2065年には全体の50%程度になると予測されている。2つ目は、外国人ビジネスの売上の増加だ。2018年時点で、訪日または在留外国人に対する売上は10兆円規模になっている。コロナ禍でインバウンド需要はかなり縮小しているが、企業はアフターコロナに対する施策を打っている状況だという。3つ目の理由は、インターネットのデータ量の増加。世界中の企業があらゆる情報をインターネットに公開したことで、2020年にはデータ量が59ZB(ゼタバイト、テラバイトの10億倍)まで増えた。

 海外ではグローバルサイトの平均対応言語数は33だが、日本企業の現状は、多言語化が未対応というケースや、対応しているが莫大なコストと時間がかかっている場合が多い。早坂氏は日本の課題を次のように指摘する。

「日本語と英語で情報格差が起きていて、優れた製品・サービスでも、競争が激しく成長速度が速いグローバルでは、多言語化の壁によってシェアを取れないでいます」

 また、インターネット上の増え続けるデータに対して、翻訳者への外注を中心とした運用体制は不可能になってきている。コストが高く人員が限られていることが原因で、現在、翻訳需要があるデータの中で実行できているのはわずか1%といわれるそうだ。このような状況からも、大量のデータを多数の言語で、かつ低コストで高速に多言語化できる「WOVN.io」のようなツールが必要とされていると早坂氏は語る。

 実際に「WOVN.io」の導入によって、特に費用・スピード面において確実に成果を出せるといえる。通常の多言語化サイトの運用では、まず1言語をベースにWebサイトを構築した後、英語などのサイトを再度設計していくため、運用・保守がそれぞれ必要になり、構築期間は数ヵ月から数年かかるものもある。また、言語ごと莫大な翻訳費用が必要となる。

 一方、「WOVN.io」を利用した多言語化サイトの運用はシンプルだ。まず日本語サイトを構築した上でWebサーバーに対して「WOVN.io」を導入し、対象ページに1行のスクリプトを差し込むだけ。そこからWebサイトのテキスト・画像・タグ情報などを自動取得することで、指定の言語に自動で翻訳されるので、開発期間は数日から長くて3ヵ月程度だという。さらに、言語ごとのWebサーバーやサイト自体を用意する必要がなくなるため、システム面での初期費用や運用費用を抑えられる上、自動翻訳の利用で翻訳費用も削減できる。また、既存のCMSや海外のECプラットフォームにも連携実績があるので、導入もスムーズに進められると早坂氏は話す。

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ローカライズで押さえるべき「QCD」とは?

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