SDGsを達成するために企業が取り組むべき課題
では、世界、そして日本で優先度が高まるSDGsを、企業は具体的にどのように達成していけばよいのでしょうか。手本となる例として、英国の一般消費財メーカーであるUnileverの取り組みをご紹介します。 Unileverは「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン(USLP)」を軸に、事業ドメインのビジネスモデルを再構築し、売上増加とコスト削減を実現しています(図6)。
同社の「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン」は、3つのビジョン(「すこやかな暮らし」「環境負荷の低減」「経済発展を支援」)と9つのコミットメント、50以上の数値目標で構成されており、それぞれに野心的な目標を設定しています。たとえば、環境負荷低減について、温室効果ガスの排出量や製品パッケージについても、具体的数値目標を掲げて取り組みを推進しています(図7)。