テクノロジーがもたらす“ワクワク感”を知ることがITリテラシー
「禁止事項の理解」だけがITリテラシーではない
現在、ITリテラシーは主に「禁止事項」と結びつけられ、ITでやってはいけないことを知っているのがリテラシーと考えられています。もちろん、ネット掲示板に冗談でも「殺人予告」などと書き込めば、IPアドレスから本人が特定されて捕まるよ、といったことは教える必要があります。それと同時に、テクノロジーで何ができるかを知っていることが最も重要なITリテラシーではないかと考えます。
教育においては、後者の意味でのITリテラシーを持っている関係者が少ないと感じています。「テクノロジーはあくまでもツール(手段)。教育の本質(目的)を最優先に考える」という原則はその通りです。ただし「テクノロジーで何ができるか」を熟知してこそ手段を選べるのであって、未来に大きな影響を与える制度や仕組みは、適切に未来を予測した上で設計すべきであると思います。その背景として、テクノロジーの進化が未来予測に大きな影響を与えるほど、重要な存在になっていることを認識すべきだと思います。これは教育だけではありませんね。