日本調剤では、調剤業務を支える基幹システムである「調剤システム」をはじめ、電子お薬手帳「お薬手帳プラス」やオンライン服薬指導システム「日本調剤 オンライン薬局サービス」を自社開発するなど、長期にわたりICT戦略に取り組んできたという。2021年8月に「デジタルトランスフォーメーション戦略(DX戦略)」を策定・発表し、その一環として業務プロセスの変革を図るべく、多店舗オペレーション改革ツールの導入を決定した。
日本調剤では、「Shopらん」の導入により、本部から店舗への指示はカレンダーへ自動反映され、視覚的にタスクを管理することを可能にした。業務プロセスを効率化することで、薬局従業員がこれまで以上に患者へのきめ細かな対応に注力することを目的にしている。業務効率化だけにとどまらず、各店舗の優良事例を全国の店舗へ共有する店舗間コミュニケーションのインフラも備えているため、47都道府県全ての店舗において従業員の自律的な取り組みを促進し、また、本部においては店舗の意見を収集し、イノベーションに生かすという。本ツールには、日本調剤とドリーム・アーツの協創シナジーを最大限に発揮するソリューションにする、という意味を込め、「JP-Dream」と名付けた。
日本調剤のデジタルトランスフォーメーション戦略
コアビジネスの変革、新規ビジネスの創出、業務プロセスの変革の各領域においてDXによる価値創造と飛躍的な成長の実現を目指す、としている。