多言語対応によって外国人市場を切り拓いた3社の事例
最後に森山氏は、「WOVN.io」による多言語化で新たに外国人市場を切り拓きつつある3社の事例を紹介した。
株式会社SHIBUYA109エンタテイメント
元々外国人からの売り上げが向上していることは認識していたものの、多言語化にかかる費用が高額であることから多言語化は見合わせていたという。特に商品点数が多く、人的な翻訳は非現実的だった。しかし、「WOVN.io」の導入により、初期コストを大幅に削減しながら、一部翻訳を修正しつつもほぼ全自動運営がかなうようになったという。その結果、海外からのアクセスの直帰率が半分以下に減少し、さらにはリアル店舗で翻訳されたサイトを見ながら接客ができるようになるという副産物的な効果も得ることができた。
株式会社聖林公司
製品特性もあって以前から海外売り上げが上がっており、さらに伸長の見込みがあったことから、一度越境ECにチャレンジしたことがあったものの、マーケティングが課題になり、撤退したことがあったという。しかし、「WOVN.io」により、サイトの多言語化はもちろんSEOにも対応しており、SNSなどでの発信を併せて行うことで、海外流入が大幅に増加。さらにアパレル独特の表現などは人の目を通すことなど、細やかな工夫によって売り上げも増加したという。
株式会社トゥモローランド
EC売り上げの2%が外国人によるもので、インバウンド需要は増えていたものの、海外に戻った後の購買につなぎきれていなかった。そこで「WOVN.io」で翻訳と代理購入サービスを組み合わせて導入したことで、英語のリピーターが30%、簡体字のリピーターが40%増加した。
森山氏は「COVID-19によってインバウンドが激減したものの、これから回復することが期待される。また、縮小する日本市場を鑑みれば、外国人市場は無視できなくなることは明らか。将来を見越して、多言語対応について考えてみてほしい」と語り、セッションを終えた。