“週一”で組織・戦略の見直しが実施される米国企業
──DX推進において全社的な連携はとても重要だと思いますが、本白書を見てみると部門や役職間での連携においても、日本は米国に大きな後れをとっていることがわかりますね。
市谷:先ほどもお話した通り、事業部門の中でも様々な考えを持つ人たちがいて、それがさらに部門間を超えての連携ともなれば、プロジェクト運営は困難を極めるでしょう。アジャイル型への移行がないまま旧来の方法で部門間連携を図っても、意見や解釈の違い、目的や推進の迷走などが起きた際に組織が行き詰まる可能性が高いです。事業部門や経営企画部門にもアジャイルを適用し、情報システム部門などがそれらをリードして組織を引っ張っていく体制が良いのではないでしょうか。つまり、“企業全体のアジャイル化”ですね。