DX白書の深刻な数字は変革の起爆剤となるか
──ここまでは日本企業全体の現状を見てきましたが、業界ごとの特徴や推進状況では、どのようなデータとなっているのでしょうか?
市谷:こちらはイメージしやすいかと思いますが、情報通信業では比較的DXが進んでいますよね。それから、何年も前からFinTechの開発・導入などが先行していた金融業・保険業も米国との差は比較的抑えられていることが分かります。小売や流通、製造業では、BtoBなのかBtoCなのか、あるいはサプライチェーンのどの過程を担っている企業なのかによって、当然ではありますがDXの進み具合に差が出てきます。