NEC北瀬氏と宇田川准教授が語る、経営変革の思想と実装──なぜ有望事業をカーブアウトしたのか?
第3回ゲスト:日本電気株式会社(NEC)/BIRD INITIATIVE株式会社 北瀬 聖光氏【前編】
新規事業の「特区経験」を既存事業に「還流」してこそ
北瀬:「北瀬のところに預けると、単なる駒にしないでちゃんと育ててくれる」という理解が広まると、現場からも良い人、つまりエースを出してくれるようになります。一本釣りで、2年かけて口説いた人もいます。良い人が集まれば、当然事業の成功確率も上がります。そうやって、将来NECグループを背負ってほしい人、一緒に働ける人をどんどん集め、育てては現場に戻すということをしていきました。
皆さん新規事業チームのことを「特区」や「出島」と言いますよね。育てた人材を戻すということをしないと、特区でいくら成果が出ても「恵まれた環境だからできた」と言われ、既存事業の現場は変わりません。それではBIUをやっている意味がありません。外で切り出してやればいい。なぜコーポレート直下のチームでやっているかというと、やっぱり将来の主軸事業を生み出したいからであって、そのためには既存事業部門と新規事業部門を断絶してはいけない。そこをすごく大切にしています。
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