東芝、ファブリカコミュニケーションズ、丸紅プラックスは、中古車EVの安全性と流通の活性化を目的とした新しいサービスの検討を行うために、東芝が保有する電池劣化診断技術を用いた中古車EV(電気自動車の中古車)の電池状態診断技術の実証実験を行うことに合意した。
今回の実証実験では、東芝が二次電池「SCiBTM」事業で培った電気化学的手法や統計的手法などの多様な電池劣化診断技術を用いるとともに、簡素化した装置を活用することでEV電池の測定を短時間で行い、電池の残存容量や残存性能に加えて電池そのものの内部状態まで詳細に把握する手法を検証する。丸紅プラックスとファブリカコミュニケーションズは、この実証実験から得られたEV電池の測定データを、両社が事業を通して蓄積してきた様々な自動車データと組み合わせることにより、中古車EVの安全性と適正な価値算定や評価手法の確立を目指す。これにより、中古車業界向けに提供している既存プラットフォーム上に新たにEV中古車情報を組み込むことが可能となるという。
この実証実験を通じて、三社共同で次世代に向けたEV普及に寄与するソリューションやサービスの創出を進めていくとしている。