DX推進で事業部門を巻き込む方法
柿崎:事業部門が味方になってくれるかどうかは、DXが成功するかどうかの鍵を握りますよね。よく「DXで全社横串を通す」なんて言いますが、それは簡単な話ではなく、多くの会社は事業部からの抵抗に苦労しているように感じます。他部署を巻き込むために、どのようなことを意識されているのでしょうか。
楢崎:大きく2つあります。1つは「縁の下の力持ちに徹すること」です。たとえば、新たな製品が好評となると、事業部の担当者が表彰されたり、昇進したりします。すると事業部の人たちは、デジタル部門との取り組みが自分たちの評価に直結すると感じるようになり、アイデアや相談を持ち掛けてくるようになるのです。自分たちが評価されようと動くのではなく、事業部が評価されるよう支援に徹することで、その後のスムーズな連携につなげています。