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SOMPOホールディングス楢崎氏が語る、「プラットフォーム」を軸としたDX戦略と人材育成

第1回 ゲスト:SOMPOホールディングス株式会社 楢崎浩一氏

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 米国で複数ICT系企業を設立・経営していた楢崎浩一氏を2016年にCDOとして迎えて以来、変革凄まじいSOMPOグループ。合弁事業であるPalantirの「Palantir Foundry」のようなプラットフォーム事業をはじめとして、次々とDXの取り組みを軌道に乗せているのはなぜか。既存の組織体制と、どううまくバランスを取り、社員のマインドをも改革しているのか。楢崎氏と親交の深いSansanの柿崎充氏が聞く。

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「トランスフォーメーション」への覚悟をトップが示す

柿崎充氏(以下、敬称略):SOMPOグループはDXの取り組みに成功している数少ない企業だと思います。他社と何が違うのでしょうか。

楢崎浩一氏(以下、敬称略):理由はいくつかありますが、会長を務める櫻田(謙悟氏)の存在が大きいと思います。「トランスフォーメーション」を「変革」と訳したことで少し小さく感じてしまいますが、映画「トランスフォーマー」にもあるように、本来は、車がロボットになってしまうほどの変化です。毛虫が蛹になり、蝶になる。それくらいの変貌をしないとトランスフォーメーションとは言えません。しかもその変貌の途中で死んでしまう可能性もある。我々も痛みをともなう改革への覚悟が必要です。櫻田にはその覚悟があると感じています。

柿崎:以前、楢崎さんの対談記事で「自分たちはデジタルについては素人だ。しかし、変わらなくてはいけないと思っている」と会長や社長が自ら発言しているという内容を拝見しました。SOMPOに限らず、日本の大企業や中小企業は、ほとんどの経営者が「DXがわからない」状態だと思うのですが、「変わりたい」という言葉の本気さが違うのですね。

楢崎:グルーヴノーツの最首さん(代表取締役社長 最首英裕氏)との対談ですね。確かに日本の企業の会長や社長でデジタルに精通している人はほとんどいないでしょう。それに対して弊社のトップが決定的に違う点は、自分たちが自らを破壊してでも、パーパスに向かって生まれ変わらなくてはならないと考えているところです。今我々は崖のこちら側にいて、目の前には深い溝がある。落ちたら死ぬとわかっているが、向こう岸に向かって跳ばなくてはならない。現状をそのように例えると、弊社のトップには「全員を跳び越えさせる」という覚悟があると感じます。

SOMPOホールディングス株式会社 デジタル事業オーナー 執行役専務 楢崎浩一氏
SOMPOホールディングス株式会社 デジタル事業オーナー 執行役専務 楢崎浩一氏

柿崎:なるほど。会社がDXする前に経営者自らがトランスフォームしているということですね。以前、楢崎さんから「櫻田会長自らITツールを使いこなして、24時間連絡がくる」と聞いたことがありました。

楢崎:もう60代半ばですが、新しいSNSを紹介すると朝から晩まで暇さえあれば使い倒し、思いついたことを次々とダイレクトメッセージで送ってきます。先日は「楢崎さん、どうしてもコーディングを覚えたいのだが、何を勉強すればいいだろう」と聞いてくるわけです。これはもう惚れ直しましたね。

柿崎:コードは伝授されたのですか?

楢崎:いえ、それはさすがに(笑)。他にも、AIや量子コンピューティングなどについても、「ちょっとこれについて教えてくれ」とよく聞かれますね。

柿崎:「デジタル」とか「IT」とか「DX」と言っても、原理原則は普遍です。一方で、新しいトレンドもあります。トップが普遍的なものにも新しいものにも前のめりなのは、全社を挙げてDXを推進する際に大事なことだと思います。

楢崎:私自身、三菱商事時代から40年近く、ネットワークのエッジ側と、クラウドのど真ん中であるインフラ側と両方やってきました。すると、IoTのようなエッジだけでもダメだし、クラウドだけでもダメだとわかるんですよね。“テック業界”と言っても、世の中に合わせて絶えずトレンドが変わっている。弊社のトップに関しては、単に新しいもの好きなだけではなく、世の中を俯瞰しながら時代の“力点”を見つける能力も備えています。

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この記事の著者

佐藤 友美(サトウ ユミ)

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