「オーナーシップ × 需要主導」で、店頭には“売れるもの”が並ぶ
ウォルマートでは、たとえばサプライヤーによる販促企画に対する仕入れ量を決める際、各店舗に発注数を決めさせて、それをバイヤーが集計し、サプライヤーに発注する。売れ行きを予測するのは、バイヤーではなく店舗なのである。売り場を一番よく知るのは各現場(店舗)であるため、本部(供給サイド)はこれらのプロセスを主導しない。
このように売り場に需要判断を任せることで、現場に責任を持たせ、やる気を引き出す効果もあるようだ。今日では、この手法は欧米のチェーンストアを中心に一般的となっているが、ウォルマートは特にこの特色が濃く表れており、店舗ごとに販促商品の位置や選定がまったく異なっているのだという。