UCCホールディングス(以下、UCC)は、UCCグループのサステナビリティに関する方針を統一し、グローバルな目標を明確に定め、その達成に向けた活動を推進していくために、「UCCサステナビリティ指針」を制定した。
UCCグループは、2021年10月、新たな経営方針として「私たちの存在意義(パーパス)」「私たちの価値観(バリュー)」を制定し、コーポレートメッセージを「ひと粒と、世界に、愛を」へと一新。今回制定した「UCCサステナビリティ指針」は、新たな経営方針をサステナビリティの観点で具体化したものだという。
同指針制定にあたっては、2021年3月よりグローバルプロジェクトをスタートさせ、約1年間の検討を行った。まず、社内外のステークホルダーへのインタビュー、外部トレンド及びリスク分析等、多くのインプットを得ることからスタートし、次に、その過程で挙げられたマテリアリティ(重要課題)について全執行役員参加のワークショップ等を通じて議論を深め、「マテリアリティ・マトリックス」を作成。その後、同マテリアリティ・マトリックスをもとに、UCCグループの指針を定めるため、経営陣で更なる議論を重ね、「サステナビリティビジョン」と「サステナビリティ・フレームワーク」を完成させたという。
「コーヒーの力で、世界にポジティブな変化を」というサステナビリティビジョンのもと、その実現に向け、「自然を豊かにする手助けを」と「人々を豊かにする手助けを」の二大領域を定め、自然の項目では2040年までにカーボンニュートラルの実現とネイチャーポジティブアプローチの実践を目標とし、中間目標を、2030年までに自社で削減できるスコープ1&2の温室効果ガスを2019年比46%削減、とした。また、人々の項目では、2030年までに自社ブランド製品を100%サステナブルなコーヒー調達にすることと、健康・教育分野で社会に大きなインパクトを残すことを目標として定めた。
またUCCグループでは2022年よりグローバルな「サステナビリティ・ガバナンス体制」も構築。月次のグローバルサステナビリティミーティングにおいて、直面する課題の適宜解決を行うとともに、サステナビリティ推進の進捗をマネジメント層が確認することで、定めた指針のもとでグループ全体のサステナビリティが着実に推進出来るようにガバナンスを強化していくという。