富士通は、金融および小売業界のDX加速に向けて、Amazon Web Services(以下、AWS)との協業に合意したと発表した。
協業の概要は以下のとおり。
金融および小売業界向けのフルマネージドサービスの開発と展開
同社が提供する金融ソリューション 「Finplex(フィンプレックス)」や小売業界向けDX支援サービス「Brainforce(ブレインフォース)」などを核として、クラウド基盤からサービスまでのすべてがパッケージとなったフルマネージドサービスを、AWSクラウドを活用して開発する。また、開発したサービスは同社からの提供に加え、AWS Marketplaceを通じて、国内外に3年間で10件のソリューションを目標に展開するという。
AWSクラウドやコンサルティングサービスを活用した基幹業務システムの開発・運用サービスを提供
AWSクラウドを導入済、または新しくAWSクラウドを導入する金融および小売業界の企業に対して、AWSのソリューションアーキテクト、プロフェッショナルサービスと連携し、同社のシステムエンジニアが基幹業務システムの開発・運用を推進。既存システムのモダナイゼーション、および内製化支援サービスを順次提供するという。
AWS認定資格の保有者育成による、AWSクラウドを活用したシステム開発体制の強化
同社の金融および小売業界を担当するシステムエンジニアを対象に、現状約280名のAWS認定資格保有者を、3年間で新たに600名育成。AWSクラウドを活用したシステム開発体制を強化する。これにより、DXを実現するシステムの提供を加速する。
なお、同協業は2021年5月にAWSと締結したモビリティ業界での協業から、金融および小売業界へ領域を拡張するもの。今後、他業界にも順次拡張予定だとしている。