NTTデータ東海は、セレンディップ・ホールディングスと三井屋工業と共同で、データマイニング手法を活用した製造データ分析に係る共同研究を実施した。
今回の共同研究は、工場におけるデータの収集・蓄積・活用までの流れを一気通貫で実現することを目的に実施。三井屋工業東北工場(スマートファクトリー)において、分散している「各種製造データ(設備から取得)」と「作業実績データ(アプリケーションから取得)」をクラウド上のデータ分析基盤(NoSQL Cassandra)に格納後、分析プラットフォーム(Tableau)を使ったデータマイニング手法を用いて「品質」及び「設備稼働」の観点から分析を行っている。
特に、現場作業者が持つ暗黙知領域の見える化(カン・コツ・ケイケンの見える化)に重点を置いて分析を実施し、データ分析結果を現場作業者へ提示することで、現場作業者の過去の経験から認識している仮説を引き出すとともに、その仮説が正しいかを再度データ側から検証した。結果として、製品不良と各種設備温度の相関関係のクロス分析を行い、閾値算出または因果関係を明確化したとしている。
NTTデータ東海は、今回の知見も含め、製造現場のデータ収集と活用及び、それらを集約するデータ統合基盤の構築運用を積極的にご支援することで、東海地区の製造業DXの実現に貢献していくとしている。