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データ分析×ロジカルシンキング

分析作業の前に必要となる「課題定義」、5つのポイント

第3回

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“データ的視点”のポイント-課題のキードライバー(主指標)

5:“課題”のキードライバー(主指標)を特定する

 特にデータ分析をする場合には、今話題となっている「主課題を規定する指標(変数)」は何かをはっきり決めておくことが、後に続く分析や結果解釈のブレを低減します。
 例えば「売上悪化が課題だ」とした場合、ここでの「売上」とは「売上個数」なのか「売上額」なのか。または、月単位での話なのか四半期ごとなのかなど、いくらでも解釈が可能です。課題設定の段階でこの指標を明確に定義することで、データ分析から外せない変数や、結果を評価する際の変数も自ずと決まります。これにより「目的志向」に適ったデータ分析ができます

 以上のポイントを分析の入口で意識し、必要な場合にはできるだけ具体化しましょう。
 ここをないがしろにして分析作業に入り、何のための分析か途中で分からなくなったり、独りよがりの分析に突っ走ることがよく起こります。
 最新式の高性能なカーナビを備え、詳細な操作法をすべてマスターしたものの、行先を決めていなかったことに、走り出してから気付くことと同じです。
 こう見ると可笑しい話ですが、実際よくあることなのです。決して笑えないのです。

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この記事の著者

柏木 吉基(カシワギ ヨシキ)

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