EV普及に必要なのは「用途と性能のマッチング」
石野:2030年代にはガソリン車が禁止になるという話題もあり、EVの需要はこれから拡大の一途であることは間違いありません。しかし実際には、オペレーションがまったく異なるために、ユーザー側の戸惑いは避けられないと思います。EV普及にあたり、必要なことは何でしょうか。
二見:日本のEV普及率は、先進国の中で最低ラインという現状があります。これは2014年に水素自動車が市場に投入された際に、国が1基5億円もする水素ステーションの設置を推進したため、FCV(Fuel Cell Vehicle、燃料電池自動車)とEVに投資が分散してしまったことと無関係ではありません。その影響もあり、充電ステーションの整備が遅れてしまったわけです。