住友化学は、使用済みの自動車から得られる廃プラスチックを再資源化するマテリアルリサイクルの事業化に向け、パイロット設備を導入すると発表した。2023年度中に顧客向けにサンプル提供を開始し、自動車分野のリサイクルプラスチックの商業生産を目指した取り組みを加速させていくという。
同社は、長年培ってきたプラスチックの製造技術を生かし、使用済み自動車から得られる廃プラスチックを用いてポリプロピレンコンパウンドを製造する新たなプロセスを構築。廃プラスチックの種類や特性に応じて高精度な選別や異物除去などを一貫して行う設備を導入し、今後、自動車向けに高品質なリサイクルプラスチックの商業生産を目指すとしている。