凸版印刷とヘルスケアコンサルティング(以下、HCC)は2022年6月、業務提携契約を締結。10月より、製薬会社向けの解析サービス構築を目的に、医療ビッグデータ解析研究プロジェクトを共同推進し、本格的な協業を開始する。
HCCはヘルスケア・ライフサイエンス領域のリアルワールドデータからQOL・アンケート・パーソナルヘルスレコードなどの医療ビッグデータを研究デザインするほか、最適なデータのセレクションを行い、戦略的なエビデンス創出を担う取り組みを行っている。
両社は提携により、凸版印刷の「DATuM IDEA」に活用されている電子カルテデータに関する解析研究プロジェクトを、2022年10月より共同で開始。HCCが持つ医療データ領域への知見・ノウハウを基にした医療ビッグデータの解析や分析、評価技術と凸版印刷の有する匿名加工された電子カルテデータ、および分析ツールDATuM IDEAを掛け合わせることで、医療ビッグデータ事業の拡大と医療分野の研究開発などにつながるサービスの開発を目指すとしている。
具体的には、凸版印刷が持つ匿名加工された電子カルテデータおよび分析ツールDATuM IDEAと、HCCの持つ医療ビッグデータの研究デザインノウハウを掛け合わせ、製薬会社のニーズである、時系列での患者の経過分析や疾患ごとに治療経過を把握するための、診療フロー分析などに対応できる解析レポートサービスの提供を目指すという。