ガートナージャパン(以下、Gartner)は、「日本におけるデジタル・ワークプレース・イノベーションのハイプ・サイクル:2022年」を発表した。
同ハイプ・サイクルでは、未来の働き方を見据え、ワークプレースにイノベーションを起こす30のテクノロジやトレンドを取り上げている。
具体的には、以下のようなテクノロジやトレンドを取り上げている。
- ワークプレース・インフラストラクチャの近代化:デジタル・アドプション・ソリューション、ワークプレース・アナリティクス、DEM(デジタル・エクスペリエンス監視)、スマート・エフェクト、音声認識議事録作成支援システムなど
- 人や組織の在り方:ロボボス、従業員の声ソリューション、社内人材マーケットプレースなど
- 新たな働き方を支えるもの:ロボティック・プロセス・オートメーション、ビジュアル・コラボレーション・ツール、スマート・ワークスペース、仮想オフィス、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)、スピーチ・アナリティクス(日本語)など
- エマージングなもの、デジタル・トランスフォーメーションの実現:メタバース、ライブ顔認識、五感センサ、没入型ワークスペースなど
Gartnerは、企業でワークプレースのデジタル化を推進するITリーダーは、同ハイプ・サイクルを通じて、デジタル・ワークプレースのイノベーションに関連した各テクノロジやトレンドの成熟状況を確認し、未来の働き方の実現に向けて注目しておくべきものを検討する必要があるとしている。
同社のアナリストで、シニア プリンシパルの針生 恵理氏は次のように述べている。
「日々変化するワークプレース環境において、企業はデジタル・テクノロジを戦略に組み込み、短期、中期、長期の視点で進化させることが重要です。2022年現在、デジタル・ワークプレースの領域では、従来のテクノロジが成熟する一方で、デジタル・トランスフォーメーションを推進する重要なテクノロジやトレンドに過度な期待が寄せられています。また、新たなハイブリッド・ワーク環境では『オフィス中心型のデザイン』から『人/人間中心型のデザイン』へと働き方を再設計することが求められています。企業は、今後のデジタル・ワークプレース戦略の中で、柔軟なワークスタイルを実現し、従業員のエクスペリエンスを向上させるソリューションに焦点を当て、ロードマップを作成する必要があります」