クレディセゾンは、デジタル技術の活用によるビジネス変革・転換に取り組み、顧客や社員の期待を超える感動体験を提供するために、同社のデジタルトランスフォーメーション戦略である「CSDX戦略」の基本骨子や達成目標などをアップデートした。
同社は、2021年に掲げたCSDX VISION「デジタル技術を活用することで、ビジネスを変革・転換し、期待を 超える感動体験(『お客様の感動体験を創出』『社員の体験を転換』)を提供することで、デジタル時代を先導する企業を目指す」の下、社内公募によるデジタル人材の育成の拡大や、内製開発による開発コストの削減、ソフトウェアによる業務削減や、ネット・アプリ会員の拡大に向けた取り組みなどを進めてきたという。
今後は、以下3点の基本骨子の下、事業ごとの特性やデジタル浸透度に合わせた適切な配置、デジタルイノベーションの推進を行っていくと述べている。
- デジタル人材のアロケーション戦略を推進:経営戦略の重要度と優先度に連動したデジタル人材の配置を実現
- システム開発におけるバイモーダル戦略の推進:失敗が許されない領域に適した安定性を重視する「モード1」の開発と、スピードを重視し時代の変化に素早く対応する「モード2」の開発の双方を協調する、バイモーダル戦略を推進
- デジタルを活用したイノベーションの推進:事業のデジタル浸透率に合わせたデジタル活用を実施し、顧客・社員体験の変革や、革新的なビジネスモデルを創出し、社会の期待を超える感動体験を提供
また、「CSDX TARGET 2024」として、2024年度中に以下4つの推進指標の定量・定性目標の達成を目指すという。
- デジタル人材の創出:人材育成制度の拡充によるデジタル人材の育成や、デジタル認定制度などにより、2024年度までにデジタル人材を1,000人規模に拡充し、デジタル組織へ加速
- クラウド活用領域の拡大:積極的にAWSなどのクラウドサービスを活用し、新規サービスはクラウドファーストでの開発と、計画的なマイグレーションの実施により、2024年度までにシステムのクラウド移行率80%を目指す
- 業務プロセスの完全デジタル化:業務プロセスで発生する作業や対応について、ペーパレス化の推進やデータ連携システムの活用、AIによる問合せの自動対応やBIツールなどの活用により、業務プロセスの完全デジタル化を目指す
- セゾン・データプラットフォームの構築:顧客や提携先・外部企業などのニーズに柔軟に対応できるデータ・プラットフォームを構築し、データ分析ツールやダッシュボードなどを提供するデジタルマーケティングを実現