東芝エネルギーシステムズ、中部電力、丸紅は、岩石蓄熱技術を用いた蓄エネルギーサービス事業に関して、試験設備を東芝横浜事業所内に設置し、技術開発・実証を開始した。
岩石蓄熱技術は、蓄エネルギー技術の一つで、今後休廃止される老朽火力発電所や自家用発電設備などを有効活用できるという。これまで3社は、リチウムイオン電池、水素に比べ、環境性、経済性および設備信頼性において優位性が見込まれる岩石蓄熱技術に着目し、共同での基礎研究を進めてきた。その保有する検討成果から、岩石蓄熱技術を用いた発電システムは、一定条件下において実現可能性があることを見出せたとしている。
そこで、これまでの検討成果を深化し、熱容量約500kWhの試験設備を用いた熱挙動特性評価手法などを確立させ、熱エネルギーを効率的に制御できるシステムを開発し、社会実装可能な技術としての確度を高めていくという。