大成建設と日建工学は、国土交通省関東地方整備局が公募した「第3回コンストラクション オープンイノベーションマッチング」において、「カーボンリサイクル・コンクリートを用いた根固めブロック」を製造し、8月から同局の荒川下流河川事務所管内の現場にて、CO2吸収効果などの性能について現場実証を開始した。
同公募事業で挙げられた現場ニーズである「CO2吸収コンクリートによるコンクリートブロック」のテーマに対して、両社は、技術シーズとして大成建設の「T-eConcrete/Carbon-Recycle」と日建工学の「環境活性コンクリート」を組み合わせた根固めブロックを共同で提案した。
その結果、現場ニーズと技術シーズのマッチングが成立したため(下図)、今回、災害対策備蓄用としてCO2を吸収する根固めブロックを製造し、性能実証試験を実施している。
両社は今後、コンクリートブロック製造時の工程・品質・安全性などの評価、備蓄・供用時のCO2吸収量の評価を行うとともに、実現場への適用や展示会などへの参加を通して、様々な事業におけるCO2削減活動の普及促進および啓蒙に努めていくとしている。