経営企画が主導する人的資本開示の課題とチャレンジ
市川:目標を出す以前に、何が課題なのか定まっていないのかもしれませんね。田中さんは注目されている企業の1社として、東京応化工業の取り組みに言及[1]されていますよね。同社では社内のさまざまな人が集まって、会社の課題をどのように解決していくかの対話を重ね、外に伝えるためにどんな指標を使うかといったことが検討されている。議論ができている会社は課題と解決方法に基づいて書くだけなのですが、そのような議論がそもそもできていない会社が多いように思います。
田中:その際に音頭をとるのは「経営企画部門」がベターでしょうか?