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Zero to IPO 

二種の起業家とスタートアップへの人材流入から考える、「コーポレートバリュー」と「人材流動性」とは?

『Zero to IPO』出版記念対談Vol.1【琴坂将広✕朝倉祐介】前編

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二種の起業家それぞれに足りない要素

琴坂将広
慶應義塾大学 総合政策学部 准教授 琴坂将広氏

琴坂:一方で、リーマンショックを乗り越えて、2010年代に入るとスタートアップのエコシステムに以前とは比較にならない規模の資金が流入し、資金調達が容易になりました。そして、その前の世代のスタートアップから独立することや、プロフェッショナルファームを経験したのちに起業を選ぶ経営人材が次第に積み重なったこと。さらには、VCだけではなく、スタートアップに詳しい弁護士、会計士、ヘッドハンターなどさまざまな専門職の方々のすそ野が広がったこともあり、オポチュニティ・ドリブン・アントレプレナーが増加していきました。

 そう考えると、スタートアップが世の中に定着し、情報が流布してきたことで、投資銀行や戦略コンサル、もしくは大企業で勤めている人材までもが起業に挑戦し始めたのは直近10年のことかもしれません。

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雨宮 進(アメミヤ ススム)

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