新しい市場で戦うため先頭に立ちつづける
米良:今野さんに出資をいただいたあとに、何人かと軽井沢に合宿に行きました。今野さんは「今までの人生で二泊も拘束されたことはない」と仰っていました(笑)。そこで初めてゴールを明確に設定して、チームづくりの基盤としました。私がそこで「資本主義でお金が流れにくい領域にお金を流す会社にしたい」と決めたうえで、「兆円単位のお金の流れを作る」という目標を定めました。今野さんも「すごくいいね、そこまで頑張ろうぜ」と言ってくれました。それでチームの目線が合いました。
シリーズAの調達まではクラウドファンディングの事業のみだったので、そこから経営チームを作ったり新しい事業を作ったりしていました。現在のREADYFORはクラウドファンディング事業以外では、たとえば寄付・補助金マッチング事業として遺贈寄付サポートサービスなどを始めました。日本ではシニア世代がどんどん増えているなかで、相続人がいらっしゃらないことも多い。そういった方が、自分が亡くなったあとに不動産などの寄付をするためのサービスを展開しています。こうした事業が立ち上がったことで会社としての規模感が変わってきています。まさにようやく兆円単位に向けた実装が動き出したという感覚です。