伊藤忠商事は、東急不動産、パワーエックス、自然電力と、埼玉県東松山市のTENOHA東松山にて東急不動産が実施する系統用蓄電池事業への蓄電池システム納入およびその他の新規案件への取り組みに向けたパートナーシップ契約を締結した。
同事業では、パワーエックスの蓄電池システムを系統用蓄電池事業で採用。同システムの導入に向けて、伊藤忠商事が蓄電池事業に必要となる蓄電システム全体を設計・構築するアレンジメントを担うとともに、パワーエックスの蓄電池システム以外にも制御装置などの調達を担う。自然電力は、東急不動産からの委託を受け、アグリゲート・エネルギー管理システム「Shizen Connect」を活用して蓄電池を制御。これにより生み出される「調整力」を、卸電力市場、需給調整市場、容量市場といった各電力市場で運用するとしている。
蓄電池は、東急不動産が運営する実証実験プラットフォーム「リエネソーラーファーム東松山」内にあるTENOHA東松山に設置し、2023年度内に建設開始・2024年度上期に運転開始を予定しているという。
同事業を通して4社は、系統用蓄電池システムの枠組み構築を行い、今後も他案件への取り組みを進めることで、日本の電力システムの安定化に貢献するとしている。