宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)と東京海上日動火災保険(以下、東京海上日動)は、新たな発想の宇宙関連事業の創出を目指す「JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ」の枠組みのもと、「宇宙リスクソリューション事業」に関する共創活動を開始した。
同共創活動において、東京海上日動が持つ宇宙保険分野での実績およびノウハウと、JAXAが持つ宇宙ミッションにおける技術的なリスクマネジメントのノウハウを組み合わせ、民間商業ステーション事業を第一段階のターゲットとして、宇宙産業に新規参入を検討する企業の後押しや、事業継続を支える新たな宇宙リスクソリューション事業を共創するという。
宇宙リスクソリューション事業のサービス例は以下のとおり(東京海上日動にて、同共創活動の成果を利用し2024年度以降、段階的にサービス提供を開始予定)。
- 民間商業ステーションの運用に関するリスクの定量評価
- 上記に関するリスク低減コンサルティング、保険商品・付帯サービスの提供
- 宇宙スタートアップに対する包括的なリスクマネジメント手法の提供
東京海上日動とJAXAは今後、同共創活動を通じて、リスクの可視化・低減コンサルティングサービスと保険を活用したリスクマネジメント手法を開発し、大手・スタートアップに関わらず、多くの事業者の宇宙産業への参入と事業継続に向けた環境づくりを目指す。宇宙ならではのリスクを把握し、問題提起から改善提案まで一貫したソリューションにより、サステナブルな宇宙開発の実現に貢献するとしている。