経営層も体験しコミットする──みずほフィナンシャルグループの取り組み
続いて、みずほフィナンシャルグループのCPO(Chief People Officer)兼CCuO(Chief Culture Officer)の秋田氏が、〈みずほ〉でのDE&I施策について紹介した。〈みずほ〉は、「すべての社員が自分らしく輝き、〈みずほ〉の一員として働くことにやりがいと誇りを感じられる組織となり、〈みずほ〉に関わるすべての人や社会に新たな価値を生み出していきます」というビジョンを掲げ、これを実現するために「多様性を力に」「自分らしく働き人生を豊かに」「認め合い高め合うカルチャー」を3つの約束事として施策に取り組んでいる。
そのうち具体的な施策として、秋田氏はまず「次世代女性リーダーを育成するためのメンタープログラム」を紹介。役員21人がメンターとなり、傾聴についての事前研修などを受けた後に、メンティと1対1の面談を実施するというもので、10点中9.4もの高い満足度となった。さらにメンティからは「視座が上がり、全体を俯瞰した判断ができるようになった」などのフィードバックがあり、メンターも「人を育成する喜び」や「アンコンシャスバイアス」、そして「多様な考え方があること」などへの気付きが上がったという。