DE&Iがビジネスの成果と企業の変革を呼ぶ──ヘラルボニーの取り組み
続いて、ヘラルボニーの松田氏から、知的障害のある作家のアートの著作権IP事業におけるDE&Iについて紹介がなされた。松田氏は、「あえてDE&Iを目指して起業したわけではない。障害のある作家の支援ではなく、ビジネスパートナーとして契約しており、作家たちは自分たちのビジネスには欠かせない存在」と語る。
実際、松田氏が、美術館で知的障害のある方の描いた作品を純粋に「かっこいい」と感じ、それが過小評価されていることに違和感があったことが創業のきっかけだ。「かっこいい」作品を、ヘラルボニーが企画・プロデュースし、社会により質の高い状態でアウトプットすることで、障害に対するイメージの変容を目指す。「異彩を、放て。」をミッションに、オリジナル商品の企画・販売に加えて様々な企業と連携することで事業を展開している。