東芝デジタルソリューションズとSpeQtralは、東南アジアにおける量子暗号通信ビジネスに関する協業関係を強め、「国家耐量子ネットワーク・プラス」(以下、NQSN+)の実証プロジェクトに連携して取り組んでいくと発表した。
シンガポールでは、6月に情報通信開発庁(IMDA)が全国規模の量子セキュアネットワークであるNQSN+の構築を発表したが、この構築・サービス運営を行う委託事業者に、シンガポールの量子暗号通信システム事業を手掛けるSpeQtralおよび情報通信サービス事業を手掛けるSPtelが共同で任命された。NQSN+は量子暗号技術で強化された相互運用可能なネットワークで、政府や商業用途の重要なデータの通信において、安全性を実現することが期待されているという。
今後数年をかけて行うNQSN+の実証プロジェクトに向けて、東芝デジタルソリューションズは、光ファイバー方式の量子鍵配送(QKD)システムと量子鍵管理(Q-KMS)ソフトウェアを、SpeQtralを通じて提供。東芝グループとSpeQtralが持つQKD技術を統合し、実証プロジェクトに参加するユーザー企業へ、重要なデータや情報を保護するために必要なシームレスな量子セキュアソリューションを提供していくとしている。