2026年8月21日、エンは同社運営の転職サイト「エン転職」ユーザーを対象に、「ホワイトハラスメント(ホワハラ)」に関するアンケートを実施し、1,385名から回答を得た結果を公表した。

ホワイトハラスメントとは、上司や先輩がハラスメントと認定されることを恐れ、部下に対して過度な配慮や業務量の制限を行い、結果として成長機会などを奪ってしまう行為を指す。今回の調査で57%が「ホワイトハラスメント」という言葉を知っていると回答(内容をよく知っている12%、概要は知っている45%)した。*下記図版、上部の表
また、ホワイトハラスメントを理由に「転職を検討する」という考え方に「同意できる」と回答したのは全体の57%で、年代別では20代が66%(同意できる23%、どちらかといえば同意できる43%)と、他の年代に比べ高い傾向を示した。*上記図版、下部の表
実際にホワイトハラスメントを経験したと答えたのは15%で、具体的な被害内容は「仕事を任せない」(61%)が最も多く、「強制的な定時退社」(34%)、「フィードバックの回避」(22%)が続いた。重要な業務から外され、単純作業だけを任されたり、意図せぬ定時退社を強制されるケースが多いことが読み取れる。
もしホワイトハラスメントを受けた場合、「転職を検討するきっかけになる」とする回答は41%にのぼった。理由は「仕事で成長したいから」(64%)が最多で、特に20代では73%、30代では77%と若手世代で高い数値を示している。調査は2026年7月1日から8月2日までインターネット上で実施された。
回答者コメントからは、「成長できない環境ではモチベーションが下がる」「成長機会の有無は転職理由として十分である」といった声があり、若手層ほどキャリア形成やスキル向上に重きを置いている傾向がみられる。一方、「成長したいのであれば、職場以外でも研鑽の場はある」として、転職に否定的な意見も挙がった。
エンは、「良かれと思った配慮でも、成長意欲の高い層には離職の引き金になり得る」と指摘している。企業変革や人材マネジメントを担う経営企画部門にとっても、若手の成長意欲をどう支援し、機会を確保するかが離職防止や人材定着の観点から重要な課題であることが示唆された。
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