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連載「『イノベーションのジレンマ』の大誤解」特集ページ

連載「『イノベーションのジレンマ』の大誤解」特集ページ

日本企業のイノベーションに必要なことは、殆どの要素が書籍『イノベーションのジレンマ』の中で語られている。そんなコンセプトで企画した連載「『イノベーションのジレンマ』の大誤解」の特集ページです。著者チームは、「コーポレートアクセラレーター®」事業を含めて、大企業の事業開発を支援する、株式会社ゼロワンブースターの 鈴木規文氏、合田ジョージ氏に加え、慶応大学大学院政策メディア研究科の村上恭一教授がアカデミックな論考を加味し、日本企業のイノベーションの課題と解を提示します。

連載「『イノベーションのジレンマ』の大誤解

  • 成功する社内事業開発の「偶発的出現率」を高める8つの“道すじ” ──『幸田正司物語・最終章』

     この数か月の間、既存企業のイノベーション不全を憂うメディア等での論調が増えています。そんな中、多くの企業が“絡まった蜘蛛の巣”から抜け出そうと努力し、オープンイノベーションという心地よい言葉に誘引され、各社それぞれのイノベーション活動が起こり始めています。オープンイノベーションは魔法の杖ではなく、あくまで考え方を指し示すもの。おそらく、今の一過性のブームからは綺麗に事業は生まれてこないでしょう。とはいえ、このプロセスが無駄ではなく、この経験が次の糧になっていく重要なプロセスとなるでしょう。事業...

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  • “贅肉は落ちても筋肉質にならない”大企業のジレンマ──社内起業家とリーダーシップ

     前回の記事にて、社内新規事業開発の成功の“道すじ”を示すために『幸田正司物語(第1話)』をお届けしました。これは著者グループが多くの大手企業の社内新規事業開発を関わらせていただき、多様な事象を目の当たりにする中で、傾向的に上手くいく“道すじ”が類似しているところから、『幸田正司物語』に抽象的にまとめたものです。少なくとも誰もが納得する合理的な成功法則を探すのではなく、上手くいく“道すじ”を示してまいります。さて、第2話で幸田正司はどのような行動をとるのでしょうか?

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  • オープンイノベーション2.0時代の「社内起業、8つの成功の道すじ」~『幸田正司物語』

     前回より「番外編2」として「社内起業家(イントラプレナー)」をフィーチャーしています。多くの会社が社内から新規事業を生もうとし、新規事業公募制度や人事研修を実施していますが、画期的な事業が計画的にできているという話しはほとんど聞きません。このような新規事業公募制度も導入時こそたくさんの応募があったものの、事業はまったく生まれず、提出しても承認されず、応募数も徐々に減っていきます。制度疲労を起こし、形骸化しているケースが多いです。  著者グループは多くの社内起業支援をしておりますが、その中で一...

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  • 大企業の「潜在イノベータ層」の発掘と「イントラプレナーアクセラレーター」という選択肢

     連載中の「イノベーションのジレンマの大誤解」の抜粋版として、社内起業プログラムをどのように成功させるのかに絞って数回の記事でまとめていきます。多くの大手企業内で社内新規事業プログラムが運営されておりますが、記事「社内起業家人材は、なぜ大企業を辞めていくのか」でまとめたように残念ながら多くのプログラムが不発に終わり、イノベーション型の人材ほど会社を去ってしまう結果になっております。これは、コーポレートアクセラレーターの応募者を見ていても首都圏を中心に最近、非常に顕著な傾向です。一方で、起業で勝て...

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  • 「オープンイノベーションごっこ」の功罪、「リニア思考」を脱却できない人の“ジレンマ”

     今回の連載(第6回)は「イノベーションのジレンマの大誤解〔番外編〕」として、少し『逸脱』してみます。なぜ、オープンイノベーションの活動は『ごっこ』と揶揄されるのか。大手企業のオープンイノベーションの担当者は少なからず、このプレッシャーを感じています。実はここにも既存の組織が既存の思考から逸脱できない「イノベーションのジレンマ」が潜んでいるのです。この番外編は、国内のオープンイノベーションの火種が消えぬよう、オープンイノベーション担当者が自信をもって前進できるようにお届けします。「オープンイノベ...

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  • 「イノベーションの解」を“知らないフリ”する、日本企業の“合理的な認識の歪み”とは?

     今までの記事4回分では、日本企業からイノベーションが起きにくい状況を、課題として解説しました。今回は最後の課題提起にしたいと思います。次回から提起してきた課題に対するソリューションに移る予定ですが、最後の課題提起が状況を複雑にしているのです。「課題を認識しているのに、認識しようとしない or 正しく認識しようとしない」というのが今回の中心論点です。世界のイノベーションは先行事例により、実業でも、アカデミアでも、「既存企業からはイノベーションが起きにくい」事実と、それに対する打ち手が検証され、示...

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  • 社内起業家人材は、なぜ大企業を辞めていくのか──イノベーションのジレンマの5原則

     前回は、社内における「人材」にフォーカスを当てました。今回は、その個人を取り巻く「社内」「組織」にフォーカスし、著者グループが日常的に体験している、既存企業の社内で起こっている新規事業、イノベーションの開発活動について解説します。特に、「社内事情」「目利き人材」「既存事業部門や抵抗勢力への調整」などの観点から、なぜ稀有な「社内起業家人材」が大企業を続々と辞めている現象が起きているのか、その要因を整理していきます。

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  • なぜ社内の“エース級人材”では新規事業が生まれないのか~「バリューネットワークの罠」

     連載第1回では「逸脱的イノベーション」を、第2回では、イノベーションを技術革新と誤訳された事例を含め「逸脱的イノベーションと持続的イノベーションの違い」について書きました。  今回からは、実際に国内の新規事業の最前線で起きていることを掘り下げていこうと思います。イノベーション創出のスタートラインとして、多くの企業が「社内人材」で「社内資源や強み」を活用した新規事業を生もうとしています。そのような取り組みの結果として、大きな事業は生まれないケースがほとんどです。本業のオペレーションに最適化され...

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  • 「イノベーション=技術革新」という認識が、イノベーティブな企業を窮地に陥らせる理由

     前回の記事「イノベーションのジレンマの大誤解~なぜ既存企業からは新規事業が生まれないのか」は多くの反響をいただきました。「共感」だけに限らず、「反論」もいただきました。著者グループの思いは、日本から少しでもイノベーションが起き、そして世界で戦える事業が創造されることですので、反論も含め多くの方々とイノベーションに関する議論ができることは大変ありがたいことと感じています。クリステンセン教授の理論に対する反論もあるので、盲目的に信じる必要はないと思いますが、我々を含め多くの方が『イノベーションのジ...

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  • 「イノベーションのジレンマ」の大誤解~なぜ既存企業からは新規事業が生まれないのか

     2001年の日本語版の刊行から15年以上経過しつつ、よりその価値が増す書籍『イノベーションのジレンマ』。しかし、これだけの月日が経ち注目度が高まりながらも、その本質は誤解されやすい。そう、それが本連載のタイトルである『「イノベーションのジレンマ」の“大誤解”』という状況です。本連載では、どうしてそのような誤解が生まれるのかから始め、では日本企業は本質をどのように捉えるべきなのか、そして、事業開発に活かすのか。そのようなことを目標に置く連載です。著者チームは、「コーポレートアクセラレーター®」事...

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イントレプレナーの挑戦

  • ヤマハ畑さんが語る、絶対的な解がない世界への招待『一歩踏み出せば景色が変わる』

     イントレプレナープラットフォーム「Value Amplifier」の活動を中心に、企業内における新規事業創出の七転八倒ぶりを赤裸々に綴ってきたこの連載も、今回が最終回。これで連載も終わりかと思うと、原稿作成に追い詰められてきた日々からの解放感とともに一抹の寂しさがこみ上げる。ちなみに、追い詰められたとは言え、伊佐坂先生に対するノリスケのような原稿催促がBizZineさんからあったことは一回もなく、ひたすら自分との戦いだったということは書き添えたい。さて6回目となる今回は連載を超コンパクトに振り...

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  • コーポレートアクセラレーターは“神々の遊び”なのか──その傾向と「カタリスト」の存在

     今回は数社のスタートアップさんに対してヤマハがアクセラレーションさせていただく「ヤマハアクセラレーター」のお話。イントレプレナーのためのプラットフォームを作ったが、それだけでは超えられない多様性と偶発性をどう補うのかに対して選んだ手法の一つとなる。初めての出会いが織りなす様々な化学反応がどんなゴールへといざなうのか、是非ご堪能いただければと。  また、連載の初回に、新規事業担当者さん達が集い、日頃の辛い思いを吐き出しつつ傷を舐め合う会を実施したいというネタを書いたが、ロフトワークさんにお願い...

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  • なぜオープンイノベーションなのか──“思考の檻”から抜け、偶発性と多様性を担保する

     新種のダイエット手法は定期的に出現する。魅力的な謳い文句に世の中は色めき立ち、こぞって群がるが、次の手法がフォーカスされれば比較的あっさりと乗り換えられる。筆者もかつてはスーパーマーケットにバナナや納豆を買いに走ったクチだ。今度こそ最高の手法に違いない、そう思って取り組めど、いやもっと良い手法があるはずだと次を渇望する。絶対成功する手法なんて出てこないことは薄々分かっているというのに。そう考えるとダイエットと新規事業はよく似ているのかもしれない。  今回の連載では、そんなカオスを渡り歩く新規...

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  • 「アイディアソン」が事業に繋がらない理由──「なぜやるか」を問う人と「コミュニティ」

     前回の記事ではありがたいことに「読んだよー」から「一度お会いしてお話を伺いたい」まで様々な反響をいただき、企業における新規事業現場の泥臭い話にも少しは価値があるのかもしれないと感じた。妄想レベルだが、同じ志を持つ皆さんが何人か集まったなら、サラリーマンの聖地新橋あたりで傷を舐め合いながら赤裸々に語り合う会でも開催出来ると面白そうだ。  さて、今回も引続き社内における七転八倒ぶりをお届けする中で、「本質(だと現在信じているもの)」にたどり着く道筋を共有させていただこうと思う。途中で出した結論が...

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  • 社内で集まるアイディアは既に誰かが売っている──新規事業の「アイディア条件」とは?

     筆者の娘(大学生)が現在就職先を考える時期に来ていて、その候補の一つにベンチャー企業がごく普通に入っていた。やりたいことをやらせてもらえない(かもしれない)大企業よりも、自己実現しやすいベンチャーの方が魅力的なようだ。自身が実現したい世界を作るために一番ふさわしい場所(会社)はどこなのか、そしてそれは大企業ではないのかもしれないという流れは娘のみならず世の中に確実に芽生えているように思う。では、大企業ならではの魅力とは何だろう? もしかするとその答えの一つが、自身の想いを大企業の豊富なアセット...

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  • 「新規事業バブル」と「オープンイノベーションごっこ」――実際にやってみて気づいたこと

     本連載では、新規事業創出手法の中でも筆者が現在進めている「イントレプレナー(企業内起業家)型」と「オープンイノベーション型」を軸に、新しい価値を世の中に生み出そうと奔走、いや七転八倒する新規事業担当者のリアルな日常を、“新規事業難民”の皆さんと共有することにより、今後の日本が少しでも楽しい国になることを願って始めさせていただくものである。

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