SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

Biz/Zineセミナーレポート (AD)

住友重機械工業がインキュデータと乗り越えたDX組織の分断──アイデアソンによる「共創の成功体験」とは

Biz/Zine Day 2024 Winter レポート:住友重機械工業株式会社 山口久美子氏/インキュデータ株式会社 古谷梢氏

  • Facebook
  • X
  • Pocket

 「製品・サービスによる社会課題解決を通じて、持続的に企業価値を拡大する」を中期経営計画の長期目標に掲げる住友重機械工業。同社はイノベーションを起こすための土台作りとして、DX推進に力を入れている。その変革を中心で担うICT本部は、変革の風土の礎となるDX推進チームづくりを喫緊の課題として捉え、「アイデアが自走できる世界をつくる。」というパーパスを掲げるインキュデータと共に、本格的な組織変革に乗り出した。本稿では、その中身と成果、直面した課題と解決策について両社が語った、2024年1月24日開催の「Biz/Zine Day 2024 Winter」のセッション「企業変革を支える組織づくりの『第一歩』。急拡大する組織でイノベーションを起こすには」の内容をお届けする。

  • Facebook
  • X
  • Pocket

テクノロジーとビジネスをつなげる、肝心のDX推進組織がつながっていなかった

 住友重機械工業(以下、SHI)は、プラスチック射出成形機やリアモーターなどをはじめ、製造装置や精密機械などのメカトロニクス製品を製造し、グローバルに展開する住友グループの機械メーカーだ。

 同社は、「こだわりの心と、共に先を見据える力で、人と社会を優しさで満たします」というパーパスを掲げ、2023年の中期経営計画では、「一流の製品・サービスによる社会課題解決を通じて、持続的に企業価値を拡大すること」を基本方針としている。これを実現するためのDX推進が大きな課題となっており、山口久美子氏が所属するICT本部がその牽引役を担ってきた。

住友重機械工業株式会社 ICT本部 DX推進部 ものづくりプロセスグループ主任技師 山口久美子氏
住友重機械工業株式会社 ICT本部 DX推進部 主任技師
山口久美子氏

 そんなSHIのパートナーであるインキュデータは、ソフトバンク・博報堂・トレジャーデータの3社によるジョイントベンチャーだ。お客様によるビジネス変革と成果の自走化をゴールとする「アイデアを自走できる世界をつくる。」をパーパスに掲げ、データコンサルティングファームとして「顧客体験価値を高めるための顧客データ活用」を中心に、DX推進からデータ活用、デジタル事業開発の支援に至るまで、企業へ幅広い支援を行っている。

 イノベーションを起こすための組織改革において、SHIは最初にICT本部内の「DX推進組織づくり」に取り組んだ。しかし、同組織の“ありたい姿”として「多様な人材が共創し、絶えずイノベーションを起こしていく組織」を思い描きながらも、考慮すべき背景や課題が山積みだったという。

 たとえば、ICT本部に所属する40歳未満のメンバーのうち、76%は2019年以降の入社であり、コロナ禍でコミュニケーションの手法が大きく変化した後に入ってきた世代であること。また、ICT本部は全国の事業所に点在しているためそれぞれの間に物理的な距離があり、かつ定期的な交流がないために、いわゆる“知らない人”が多く、心理的にも距離が生じていたこと。さらに、対等なパートナーとして共創すべき相手である他部署に対しても、これまでの経緯から「請負うコミュニケーション」に陥りがちというマインド面の問題があった。

 SHIの山口氏は、「社歴が浅いメンバーが多く、コロナ禍で対面しないため名前と顔が一致しない、出社していても誰かわからないということが多々あった。『オモイをつなげるDX』を主導していく立場にあり、システムやデータ、ビジネスの各領域をつないでいく必要がありながら、『ICT本部がつながっていない』状態にあった」と当時を振り返る。

 働き方やコミュニケーションスタイルが変わる中で、イノベーションを起こさなければならないという切迫感。その中で、なにか新しいことを始めようにもなかなか上手く進んでいかない。結果、DX推進自体が頓挫してしまう……というのが、1つめの“躓きポイント”と言えるだろう。そこでインキュデータのサポートのもと、DX推進組織づくりの第一歩として、組織の現状を正しく把握することから取り組みをスタートした。

 インキュデータの古谷梢氏は、「ゴールを設定できたとしても、現状との差分を埋めていくには何段階かのステップを順番に踏む必要がある」と語り、その第一ステップとして「距離とマインドのリセット」が必要であることを強調する。SHIのケースでは、このための施策として「アイデアソン」という手法を用いた。

[画像クリックで拡大表示]

次のページ
まずは「アイデアを共創する楽しさ」を浸透させる

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
関連リンク
Biz/Zineセミナーレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:インキュデータ株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング