デロイト トーマツ コンサルティング(デロイト トーマツ)は、全コンサルタントの生成AI活用を促進し、業務プロセスにおける生産性向上と付加価値創出を目的に、生成AIを活用した社内ツールを各種整備している。その取り組みの一環として、資料作成支援ツールを開発・導入したと発表した。
資料作成支援ツールは、同社のテンプレートやガイドラインに沿ったクライアント向け資料の作成を、生成AIを使ってサポートするもの。資料作成工数の短縮を実現した上で、コンサルタントがクライアントとの対話機会を増やし、提言の顧客固有性を追求することを狙いとしているという。
具体的には、同ツールにコンサルタントが作成したい資料の概要を入力すると、「資料の骨子の生成」「各スライドの内容の生成」「テンプレート選択」が自動化される。同社コンサルタントの資料作成ノウハウをシステム化することで、簡潔かつ適切な文体・文章構造が示されるとしている。
今後、機能改善、ユースケースの拡大を予定しており、社内の各種データベースと生成AIを連携させるなど、クライアントの課題解決のための実装力・実践力を強化していくという。