企業変革の支援機能をコーポレート部門が担えるかが鍵
技術元素表と技術人材マップを完成させた荏原製作所では、それを新事業につなげていく取り組みが進められている。現在は市場別に「建築・産業」「エネルギー」「インフラ」「環境」「精密・電子」の5つのカンパニーがあるが、第6、第7のカンパニーを生み出すべく、水素、マリン、バイオ、ライフ等の領域を探っているところだという。
その際にグループのエンジンになっているのが、“熱と誠”という創業の精神である。「熱」とは熱意をもって人や仕事と向き合い行動すること、「誠」とは誠心誠意取り組む姿勢のこと。この考え方が経営層、部門長・コーポレート部門、各部門まで一枚岩になって平時の変革に向かわせるのだと、須田氏は強調した。