社内コミュニケーションにおける“バランス感覚”が不可欠
中垣:CVCは中長期計画よりも“一歩先”の未来を創る部署だといえます。その難しさを乗り越えるポイントがあれば、教えてください。
石井:私は、社長とのコミュニケーションを重視してきました。中長期計画でさえ、解像度はそれほど高くなく、いわば「何でもあり」の粒度にとどまりがちですよね。さらにその先を見据えるには、公式・非公式、定期・不定期を問わず、社長とコミュニケーションを取って企業として行うべきことを具体化していく必要があるわけです。その際、単に相談に行ったとしても明確な返答は得られないので、自分なりの仮説を持って行き、社長に考えてもらうことがポイントです。そこで得た反応を参考にしつつPDCAを回し、企業の未来に対する解像度を上げていくことが、CVC活動の肝だと考えています。